弟7回「『時宗』弟10回「時頼絶命」と『HERO』最終回に見る政治家の理想像」
なぜ『北条時宗』の弟10回「時頼絶命」と『HERO』の最終回
なのかと驚かれる向きも多いことと思う。
理由は、ただ一つ、
双方とも今、日本人が望む政治家の理想像を描いていたということだ。
私が今、新聞の編集や民俗採訪をしながら思うことは
日本人が今、政治家に求めているものは
「思いやり」ではないかということだ。
その「思いやり」を
『時宗』で渡辺謙演じる時宗の父、
時頼が母である松下禅尼(冨士純子)と妻の涼子(浅野温子)
に対する別れの場面で、
また、『HERO』では三浦友和扮する政治家が
自分の身代わりとなった男性の子供への謝罪の場面で、
見せてくれた。

いつの時代も
映画やドラマは
時代性を写すことが求められている。
当然、脚本家や演出家には勇気が必要だろう。
両作品の演出家と脚本家の勇気に拍手を送りたい。
でも、政治家には「思いやり」の他に「政策」も必要だけどね。
(文中敬称略)
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