第1回 2001年2月16日
今日は雪が降った。
きょうは雪が降った。清水町は毎年一度は必ず雪が積もる。
今朝起きて外を見ると一面雪景色となっていた。子供の頃はとてもうれしかったのだが、男も30をすぎるとワクワクするよりも「クルマはちゃんと動くかな」、「会社に遅れたら、どうしよう」とかそういう思いの方が先に立つ。だが、しばらくすると「どうせ遅れるなら通勤の途中で富士山の雪景色でも撮って、『泉郷』に掲載しよう」という気持ちの方が強くなってきた。私の勤める会社は沼津市を越えて富士市にある。私は自家用車で通勤しているので、通勤時間は道がすいていれば20分、渋滞の時は1時間以上かかる。いつも通りなら充分車内から写真を撮る時間はあるはずだ。できれば織田信長が甲州征伐の凱旋の際に見て感動したという浮島沼からの富士山が撮れるはずだ。
私は勇んでデジカメを持って出かけたが、あいにく天気は曇っており、富士山は見えなかった。しかも、いつもの渋滞にあわず、順調に会社に着いてしまった。いつもなら「良かった」と思うところだが、この時は妙にくやしかった。きっと今日は電車かバスで通勤した人が多いにちがいない。正直な話、「雨の日はみんなクルマで通勤するくせに」という気持ちがよぎった。昼になると晴れたので会社の近くの公園で写真を撮った(上の写真)。
人間、何か欲しいと思うと欲しいものが手に入らず、別に欲しいと思わないときにそれが手にはいるときがある。
一昨日のバレンタインデーが、そうだった。わたしは仕事と町史の調査で最近は忙しく14日がバレンタインデーだということも忘れていた。会社でおばさんからチョコレートを渡されたとときもどこかのお土産かと最初に思ったほどだ。20代のころまで、この日はチョコレートが欲しくてしようがなかったのだがこのときは母親が買ってくれた1個しか手に入らず悲しかったものだ。中学校で講師をしていたときも組合か何かの申し合わせでバレンタインデーのチョコレートがもらえなかった。しかし、今の会社に就職してから義理チョコだがしっかりともらえるようになった。今年は義理チョコだけだが、多すぎて困ってしまった。
やはり、人間あまり欲ばらず、できることに全力を傾けることが必要な時もあるようだ。反省しよう。
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